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株式会社アークプランは、サラリーマンが夢を実現するために設立した、小さな小さな会社です。

ペット共生住宅

環境に優しい住宅

 釧路に住む友人の自宅を訪ねてインターホンを鳴らすと「鍵あいているから入って」とのこと。そこで玄関ドアを開こうとしましたが開きません。押しても引いてもダメです。そこでもう一度インターホンで「あかないよ〜」と言ったら、「あっごめんね〜、換気扇が回っていたわ!」

 この時初めて「高気密住宅の凄さ」というのを実感しました。離れたキッチンの換気扇を回すだけで、玄関ドアが開かなくなるなんて、普通の住宅に住む者には到底考えられないことです。友人を訪ねたのは真冬でしたが、自宅よりずっと快適な一晩を過ごさせてもらいました(昔は汗をかくほど暖かくしたそうですが、最近は「適温」にするそうです)。

 気密性が高く断熱性が高い住宅なら、イヌのためにエアコンをつけっ放しにしても環境負荷は小さい、もちろん電気代も安くなると改めて実感しました。

 気密性という点でも、「壁式」構造の方が優位にあると思います。特に鉄筋コンクリート造では、それぞれの住戸は頑丈なコンクリートの箱の中にあることになりますので、逆に換気しなければ窒息しそうです(実際は24時間換気されていますが、試しに、5階建てマンションで換気口をすべて閉めてキッチンの換気扇を回すと、キッチンの勝手口は開かなくなります)。
 木造の場合、構造による差は小さいのではないかと思います。釧路の友人の家は「在来軸組み工法」でしたので、造り方の問題だと思います。

 断熱性について、3階建てマンションでは窓をすべてペアガラスにした以外は、特別な手当はしていません。陸屋根に太陽光パネルを載せてありますので、真夏の太陽をかなり跳ね返すと期待していましたが、住んでいる親戚の者によると、夏の盛りはエアコンフル稼働状態とのことです。
 コンクリートの持つ蓄熱効果も影響していると思います(冬はとても暖かいそうです)。


 3階建てマンションの屋上に設置された太陽光パネル

 そこで5階建てマンションでは、ペアガラスは当然のこととして、ガイナ((株)日進産業 開発・製造)を外壁と屋上に採用しました。もともと「地震国で、高いところの垂直面に重いものを貼るなんておかしい」と考え、タイル貼りは最初から考えず、耐久性の高い塗料を探していました。そこで、ガイナのことを知りました。高価な塗料ですが、それに見合った性能があると確信しています。

 ガイナの性能については、たくさんのサイトで詳しく紹介されていますので、そちらに譲りますが、自宅の一部の室内に使ってみた結果、次のような効果が認められました。


  部屋が抜群に明るくなる(光をよく反射している)
  冷暖房の効きが速い(断熱というよりは熱順応)
  見た目がさわやか(あくまでも印象です)

 間接照明の方が、効果がはっきりと分かると思います。

 特に夏の暑さ対策として、その効果に大変期待しています。3階建てマンションの塗り替え時にもガイナを採用することになるでしょう。(今後、さらに優れた塗料が開発されることを期待します。ガイナの弱点は、高価であることと色に制限のある(濃い色が出せない)ことです。)

 戸建て住宅は、セールスポイントの一つが「高気密、高断熱」でしたし、ペアガラスや一部木製サッシまで標準装備でしたので、それ以上特別な工夫はしてありません。もっとも「北海道仕様にはかないません」とのことで、本州仕様としての高気密・高断熱なのでしょう。

 なお、既にご紹介したとおり、どの建物にも、太陽光発電か太陽熱温水システムを導入しています。また、マンションの共用部の照明は、非常灯など一部を除いてすべてLEDにしてあります。わずかではありますが、地球環境の保全に役立っていると考えています。

 プライバシーを守れる住宅へ

 水害について

 釣りをされる人なら、だれでも一度は水の怖さを味わったことがあるのではないでしょうか。流れる水、あるいは押し寄せる水の力の前では、人間の力は本当に小さなものです。

 近年、どこの都市でも河川対策が進み、以前のように頻繁に床上浸水に見舞われるようなことは少なくなったと思います。ただし河川対策は、時雨量50ミリとか80ミリといった一定の想定のもとで進められます。一方、最近の雨は、台風だけでなくゲリラ豪雨を含めて、時雨量が100ミリを超えることも珍しくありません。また、河川からの越水がなくとも、下水管の排水が追い付かず、マンホールから水が噴き出すことも多くなりました。
(雨水タンクは、都市型洪水を軽減する効果もあります)

 一つ一つの建物でできる水害対策は、古典的ではありますが「敷居を高くする」ことだと思います。少しでも不安のある地域なら、高さ制限に余裕がある範囲で地盤面を上げておくことが有効です。ただしこれは、どうしても階段ができやすく、バリアフリーという考えと逆行してしまいますので注意が必要です。

 3階建てマンションと5階建てマンションは、今後の異常気象を考えると浸水の危険性がゼロとはいえないと考え、地盤面を上げる一方、スロープでエントランスか通用門に行けるように工夫しました。


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