馬とバイクをくらべると

 
  最初に、馬にかかるコストについて、触れておきたいと思います。

  私自身、知人から乗馬を勧められたときは尻込みしました。その理由は、すごくお金がかかると思ったからです。乗馬なんて、お金持ちの
 道楽だと思っていました。しかし、紹介してもらったクラブは、とてもリーズナブルだったと思います(「馬との共生」参照)。 ゴルフより安い!
 というのがクラブ側の誘い言葉でしたが、たしかにそうでした。

  とはいえ、まさか自分の馬を持てるようになるとは思ってもいませんでした。とんでもなく高くつく、というのが常識的な考えでしょう、事実、
 北海道でやっていることを首都圏でやろうとしたら、とんでもないことになると思います。

  北海道で馬を持つのに、どのくらいの費用がかかるのでしょう。具体的な金額は避けたほうが良いと思いますので、ここでも、バイクを事例
 に紹介します。

  ・ 購入費 = 125ccのスクーターぐらい(馬の種類というより、調教の程度によって全然違うようです。私の流星号は「初心者のお客さん
           を乗せるにはちょっと?」ぐらいの馬でした。未調教の馬なら、自転車より安いのがいるかも?)

  ・ 年間維持費 = 以前、BMWの1100ccのバイクに乗っていました。これで年間6千キロぐらい走ったとして、そのガソリン代、保険料、
              税金、タイヤやオイルなどの整備費、それに高速代などを含めると、馬の方がずっと安いです。    

  
  ちなみに、馬の年間維持費のなかには、馬場だけでなく、山あり谷あり広大な草地ありの百ヘクタールの牧場内で、いつでも好きな時に、
 好きなだけ馬に乗れる、という権利も含まれています。これを首都圏でやろうと思ったら????? 草のある時期は餌代がいらないとか、
 蹄鉄をつけなくて良いなどの違いもありますが、「土地の広さ」、が決定的な要因になっているのです。

  
  さてそれでは、馬とバイクをくらべてみましょう。バイクは鉄馬とも言われますので、走行性能や走っている時の楽しさでくらべます。また、
 バイクにもいろいろありますので、私が乗ったなかで特徴的な2台を比較対象にします。

 

         馬の流星号      BMW R1100RT   ヤマハDT200 
  高速道路  走行不可   超快適・天国  辛い
  一般道路  走行可だが、ボロの始末を考えると?
 (交通量の多いところは不可)
 快適(狭い道は辛い)  快適
 よく締まった林道    快適かつ楽しい   やめた方が無難   超楽しい
 山 道   快適かつ楽しい  絶対不可  腕によっては可?
 ぬかるみ   問題なし  絶対不可  快適ではないが可
 雪 道   問題なし 状況によっては楽しい  絶対不可  やめた方が無難
 草 原   超快適かつ楽しい   絶対不可  多分、面白い?
 川のなか   結構深いところも可    絶対不可   浅いところなら可 
 長距離   不可能ではないが?   得意中の得意  辛い
 悪天候時  風が強い時は厳しい(馬が怯える)   たいがい平気   やや辛い 
 慣れない場所   結構大変なことがある    問題なし   問題なし 
 取り回し全般   機嫌が良ければ問題なし   辛い 傾斜があると地獄   まあまあ 


  こうして見ると、やはりオフロードバイクが馬に近いのですね。鉄馬というのも、オフ車向けの言葉でした。


  さて、もう一つ見逃せない点があります。それは、健康への影響です。

  健康的な乗り物という面では、圧倒的に馬が優っています。特に、女性の美容と健康には、乗馬はものすごく効果があると思います。格別体力を
 要する訳ではないのですが、体幹部へガッチリ効くのが私でも実感できます。女性を、体の内側から美しくするのが馬ではないでしょうか?

  一方、事故の危険性はどちらにもあります。とはいえ、重大事故につながる危険性はバイクの方が大きいでしょう。バイクは、自制心の乗り物だ
 と思います。(馬にもそういう一面がありますが)


  最後に、馬の癒し効果を!

 あ、キタ━(゚∀゚)━!  さあ、遊びましょ!  いやだ、風が強いわ~

 ふあ~ やる気ない  今日もよく遊んだわ!  もう帰っちゃうの~

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