道東の冬 道路と住宅について

 
 北海道って寒くて雪が多いんでしょ、冬は大変ね! よく言われることです。私もそう思っていました。

  暮れから1月の半ばまで、空港の駐車場に置きっぱなしだった車です。
                               年末・年始にかけての降雪量は、こんなもののようです。


  ちなみに中標津空港は、今では北海道でも珍しくなってしまった、駐車場無料の空港です。便利ですよ、やっぱり。


  雪は、クリスマス過ぎから降り始めることが多いようです。とはいっても、毎日降るなんてことはありません。基本的に、冬の
 道東は快晴の続く日が多いのです。

  首都圏で見る天気予報では、主に札幌を中心に紹介されますが、札幌は日本海側気候で、道東地域とは真逆です。

  気温は低いですが、晴天無風であれば、寒さを感じることはほとんどないと思います(それなりの装備をして、という前提で)。


  前に住んでいたアパートから写真です。屋根に雪がないでしょ。降っても
                               粉雪なのですぐに落ちてしまいます。この町で雪下ろしはありません。

  吹雪いている時の写真です。こういう日は、外には出ない方が無難です。
                               こんなことが、月に2回ぐらいありました。さて、道路は大丈夫?

  
  この地域の道路事情には驚きました。正確に言えば、その除雪能力の凄まじさに驚かされたのです。 

  この除雪車、なんと、アパートの大家さん個人所有のものです。 


  吹雪いている時、町は死んだように静かです。まるでゴーストタウンのようで、車もほとんど走っていません。で、雪がやんでくる頃、
 町の様子はガラッと変わります。

  その変化は本当に凄いもので、いったい何処にいたのか、たくさんの除雪車が湧いて出てくるのです。その中には、上の写真に
 あるような個人、あるいは個々の企業の除雪車も含まれているのでしょうが。そして・・・


  中心部の裏手を走るバイパス。朝雪が止んで、お昼前に出かけた時のものです。


  もう、道路が乾いています。本当に魔法のようです。もちろん町の中も、かなり細い路地まであっという間に除雪してしまいます。

  国道など主要道路の除雪も完璧で、一番雪の多い時期に、何度も釧路や厚岸まで出かけたのですが、アパートの駐車場を出る
 とき以外は、冬タイヤがもったいないくらいのドライ路面でした。

  もしこんな雪が横浜で降ったら、たぶん1週間は機能マヒに陥ることでしょう。 とはいっても、


  それは町の中や主要道路のこと。特に、峠道はこんな感じです。

  住宅はどうでしょう?

  これは、最近(2014年11月)に引っ越した木造平屋の貸家です。

  一言でいえば、非常に快適です。この住宅、20坪弱で3部屋ありますが、暖房はFF式の小型石油ストーブがあるだけです。
 これで十分に暖かいです。

  決して新しい家ではないのですが、建具が違うんですね。開口部は全体に少なく小さい、そしてそこに樹脂サッシの二重
 ガラスが入っています。本州で使われるただの二重ガラスではなく、中は真空かガスが封入されたものだと思います。

  ただし、私のように冬季長期間留守にする場合は、きちんと水抜きをしなければなりません。まあ、簡単ですが。


  という訳で、道東の冬は、決して厳しいばかりではありません。確かに、川はおろか海まで凍りつく寒い地域ですが、生活する
 上での不便は、ほとんど感じることなく過ごすことができます。

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